投資信託の運用手法
投資信託の運用手法には大きく分けてインデックス運用とアクティブ運用の2つがあります。
株式市場や債券市場などの証券市場にはインデックス(株価指数)というものがあります。日本でいえば日経平均やTOPIXなどです。これは市場全体の動き、市場平均をあらわすもので、投資家の成績の基準とされるものです。
1年間の資産の推移を見て、それがインデックスの騰落率に勝っていれば年間の運用が上手くいった、逆に負けていたら上手くいかなかった、単純にいえばそういうことができます。
このインデックスに連動するパフォーマンスを目指す運用をインデックス運用といいます。インデックスに勝とうというのがアクティブ運用ですね。
投資家は基本的にはアクティブ投資家であるべきです。というのは、個々の株式への投資を通じて経済活動をおこなう企業の基礎になることが本質だからです。
しかし、インデックス運用というのは市場平均という地味な性質を持ちながらも、大きな分散効果を得られ、また実績的にもアクティブ運用を上回る数値があるので非常に魅力的であり、これに投資するのも責められるものではありません。
市場平均がアクティブ運用に勝つというのは、効率的な市場ではふつうのことで、アクティブ投資家はコストや運用の失敗によりインデックスに勝てないことが多いためです。
インデックスは市場の成長と同じように値上がりします。経済が成長すれば市場は拡大するのでインデックスも上がります。
過去数十年のデータではインデックスで十分な運用成果が得られることが証明されているため、インデックスファンドやETFを購入して世界全体を買うことで、ゆっくり資産を成長させる戦略も有効でしょう。
ただ、投資家はやはり、価値の高い企業や社会貢献をしている企業の株主になるべきで、一見スマートでありながらも矛盾を内包しているインデックス運用ばかりがもてはやされるのはよくないと思います。
非常に個人的な見解でアレですが、アクティブ投資家に幸あれ。